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お爺ちゃんと最後の米作り

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父の実家は、うちから20分ほどのまちにあり、90を超えたおじいちゃん、おばあちゃんの2人で住んでいます。農家であるため、米や畑で、おじいちゃんがちょっと食べる分を作っています。

米はうちの家族で食べる分ももらっていましたので、米は今まで買ったことがありません。

目次

90歳を超えて農家やってるじいちゃんの手伝い

毎年、父、私、弟で米作りを手伝いに行っていました。私と弟が高校、大学から手伝いとして戦力になっていたと思います。

4月の苗代づくりと5月GW中の田植え、9月の稲刈りの3回の機会に手伝いに行きます。

ただ、田植え機・稲刈りをするコンバインはそれぞれ1台ずつしかないから、手伝いにいったとしてもあまり作業している時間はなく、ただただ時間中が拘束され、弟と一緒に退屈している時間が多かった思い出があります。けど、手伝ったらお小遣いをもらえたりしたので、うれしいことではありました。

そうして就職した後も、父親に頼まれ米作りを一緒にやっていました。(もちろんお小遣いとかはもらっていませんが)

主体的に出来ない仕事ってなかなかストレス

じいちゃんはとても耳が悪く、なかなかコミュニケーションをとるのに苦労します。

また米作りについてこだわりというか、これをこうやるという思いがあるのか、父が大きな声でこれをこうしては?と提案しても、なかなかそのとおりにしないことが多々ありました。

年に1回の作業になるのですが、どうするんだっけと思い出しながら、言われるがままやるので、主体的に行動ができす、ちょっとストレスではありました。

じいちゃんと父がいるので、その指示のなかで動こうとは思ってましたが、爺ちゃんの作業を手伝うというスタンスでしたね。弟と話しながら、あとどれくらいだねーとか、まだまだ終わらないなーなんていいながら作業をしてました。

父の闘病・じいちゃんの高齢化により、最後の米作りを

がんとの闘いがはじまったので、もう父も農作業ができません。

じいちゃんも足が悪く、年も年なので、みんなで話して今年の米作りが最後にしようとなりました。

最後の米作りは弟と話して、私・弟でやりきろう!をテーマに父を心配させないで、頼りになる息子たちを演出できるように頑張りました。

GWの2日で、米の苗は農協から買い、食べる分の米がとれるだけの田んぼで最後の田植えをスタートさせました。雨で延期になったり、急遽仕事が入ったり、久しぶりに機械を動かしたので、トラブルがあったり大変でしたが、弟と二人なんとか田植えを終えました。

そこから除草なんかでちょこちょこ田んぼの様子を見ながら、9月ついに収穫の日を迎えます。

父も調子がまだよかったから、少し様子を見せながら3人で稲刈りをしてなんとか米作りを終えることができました。(稲刈りもマシントラブル等でかなり苦労しましたが)

じいちゃんも満足そうで、じいちゃんが青空をバックに作業終わりの一服をしている様子と、じい・わたし・弟の三人で記念撮影ができたのはとてもうれしいことでした。

たんぼと広く青い空をバックに、満足そうに一服するじいちゃん

これからは田んぼは近所の人に耕作をおねがいすることに

今後についてはじいちゃんが隣の田んぼをやってる人につなぎをつけ、これで我々の米作りはいったん終了しました。

やめるとなると、ちょっと寂しい気はします。孫である自分たちがやってもいいんじゃない、機械はあるしなんて思ったりもするのですが、なかなかそうもいきません。日常管理などわからないことが多いことや単純に忙しく手もかけられませんから。

それでもうちの男4人でやった米作りは、ちょっと面倒でしたが、ちょっと誇らしく、いい思い出となっています。

今回で最後となったけどお疲れ様でした、じいちゃん、父さん、弟よ。楽しかったよ。

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